今 道子さん スティル・ライフ

ネットの仲間達で、コメントはゲストの方々が入りにくくなるから、仲間内のコメントのつけあいは、なるべく避けようという「掟」があり。（笑）

トラックバックでコメント代わりをしてくれるんだけど、最近、ゲストの「とーしさん」が、コメントを残してくださるようになりました。（やったー）

その「とーしさん」が、切れ者でね。
難しいことをよーく知っている。

コメントに
＞風景ならアンセル・アダムス、人物ならアウグスト・ザンダー、アバンギャルド・・・・・・

なぁーんて、凄い！

それで、今道子さんなら、なんとなく知っているので、彼女のスティル・ライフの作品を取り上げてみました。

特異な（若冲みたいだね。）作品は、魚の鱗、魚をモチーフにしたモノクロ。

1955年生まれっていうから、私より一世代うえの方。それより先に、KAFKAの記事から知った石内 都さんという写真家もいる。

さて、このブーツももちろん魚をモチーフにしています。英語で「スティル・ライフstill life」は、静物画のことをいうでしょう？直訳すれば、「静かな生き物」「静物」なんだけど、フランス語では「ナチュレ・モルトnature morte 」なのよ。

「死せる自然」というわけ。楓がさ、「百花繚乱　芍薬 Peonies」で、マネやゴッホを中心に、花瓶に活けられた芍薬ばかりを記事にしていたんだけど、あれもスティル・ライフ。綺麗な花が枯れる（死に至る）までの「咲き続けている」姿と「死にいく」姿。あと果物なんかもある。

それを、今道子さんは「魚」を用いたわけ。腐りかけていく魚のまえの「鮮魚」を用いたんだね。すっごくグロテスクなんだけど、自然の摂理を知っているんだよね。

美は永遠ならず。